ソフトバンクの「SUPER!FRIDAY」という企画をご存知でしょうか。特定の金曜日において、コラボレーションしているお店のものをタダで受け取ることができるという嬉しい企画です。auも「三太郎の日」という名前で似たようなことをしています。
これについて、2018年2月に吉野家でキャンペーンを行ったところ、大混乱が起きて謝罪文を掲載するに至ってしまったようです。
(参考: 『SUPER! FRIDAY』に関するお詫びとお願い | 株式会社吉野家)
しかしながら、そもそもこれに喜んで駆けつける、ましてや行列を作るのは愚の骨頂ですので、その話を少々しましょう。
なぜ行列を作るような人はお金がたまらないのか
わかりやすく3つにわけて、記事タイトルの話の訳を書きましょう。
景品の価値と自分の行動の価値を天秤にかけられない
まず、上記で騒ぎになりました吉野家の件。こちらでもらえるのは吉野家の牛丼並盛です。
牛丼並盛の価格は一杯380円。つまり、「SUPER!FRIDAY」でお得になる金額はそのまんま380円であると言えます。
冷静に考えてみてください、380円のために行列に並ぶストレスと時間をかけるってなんだかバカバカしくなりませんか。
- 行列に並ぶストレスは380円分の価値があるか?
- 行列に並ぶ時間に380円分の価値があるか?
- 380円を浮かせてまで本当に食べたいものか?
よく考えてみて下さい。スマホの毎月の維持費払える程度の購買力があるのに380円をケチるって、なんだかよくわからないことをしていると思いませんか。
栄養価としても牛丼なのであまり褒められたものではありませんし、第一腹を満たすのが目的ならば、kg単位で売ってるパスタなんかでも「普通に200g購入するより380円分浮かせる」みたいなことはできますよね。
時は金なりの発想が無い
さらに核心的な話をすると、そもそも380円のために行列に並ぶということが発想としてよろしくありません。
2018年3月現在、パート・アルバイトの最低賃金は地方でも737円はあります。つまり、学生だって1時間働けば737円はもらえる計算になります。
これに対して、「SUPER!FRIDAY」の牛丼並盛は380円。仮にやってきてすぐに貰えるとか、どっかに買い物に来たついでもらっていく、とかだったら少しは意義があるのですが、行列に並んだ時点でアウトです。
だって1時間並んだらそれ時給380円の行列に並ぶバイトをした報酬を現物支給されているのといっしょじゃないですか、それ。1時間溶かして380円ですよ。やっぱりバカバカしくなりませんか。
いやいや、仕事してるんじゃないからいいんだよって思う人もいらっしゃるでしょう。ところが世の中のお金持ち、たとえば実業家の人とか投資家の人というのは、1時間あれば自分の仕事を多少進めることができるのです。こうして積極的にアウトプットしようとすることによって、将来の儲けにつなげることができているわけですね。
問題は1時間を行列に費やして380円で喜ぶというその発想です。1時間で1,000円、2,000円と生み出せるようになるためには、こういう勘定ができるようにならないといけません。
その他の節約方法に知恵が働いていない
さらに根本的なことを問いましょう。ソフトバンクのスマホを維持している時点で380円みたいな小銭の節約自体が無意味です。
世の中には「格安スマホ」というものがあります。これは簡単に言うとDoCoMo、au、ソフトバンクの3大キャリアより安い金額でスマホを使えるというものです。具体的には以下のような差があります。
- ソフトバンク: 5000円台/月(2年縛りの端末代を除く)
- 格安スマホ: 1,000〜2,000円台/月
格安スマホのサービスを提供している会社にもよりますが、大雑把に2倍以上の月間維持費の差が生まれます。ということはどういうことか?牛丼並盛換算で67杯/月くらいは浮くんですよ。
しかも牛丼なんかに拘らなくてもそもそも現金としてそれだけ浮くので、浮いたお金をもっと有意義なことに使うことができますし、行列に並ぶしょーもないストレスや時間の浪費も絶対にしないで済むんですよ。
ここに気づかないで「SUPER!FRIDAY」のような企画を素直に喜ぶというのは、つまり知識や情報を仕入れるアンテナが低い証拠。お金持ちというのはこのアンテナを高く張っていますから、時代の流れに敏感で、事業や投資を上手く行うことができるというわけですね。
まとめ
SUPER!FRIDAYを手放しに喜んでしまうのは貧乏人の考え方だよ、という話でした。
- タダだから、でストレスや食欲を正しく評価しないのは×
- 時は金なり。それを受け取る時間をもっと有意義に使えないか考える
- お金の節約が目的ならば、もっと合理的で楽な方法が無いか常に意識する
というぼんやりしたマインドセットの話ではありますが、お金が貯まる人というのはこういう発想が当たり前にできる人であると、私は思います。